昨日も明日も暇

日本語弱者が頑張って文字を書いた

朝御飯が一番おいしくなるようにならなければ。

朝ご飯の話をしたいわけではない。

太宰治の「斜陽」で主人公かず子の母親がかず子に言った言葉です。

 

ここ最近、人の言葉選びが気になるんですね

この人って、分かりやすい言葉を綺麗に使うんだな、とか、この人は独特な言葉選びをするな素敵だな、とか。
1番気になるのは、この人の言葉選び及び言葉遣いはどこから来てるのか、というとこなんですね。
集中的に読んだものであったり、好きな作家さんの話し方、だけではなく、自分に大きな影響を与えたであろう人の言葉遣いって知らぬ間に刷り込まれてたりするじゃないですか。
知らぬ間に言葉遣いが似ていて、他人から指摘されて気付く、みたいな。

中学〜高校前半まで、あるギタリストのブログをやたらと読んでいました。
ほとんど更新されないのに読んでいました。
内容も、車のことや自転車のこと、ギターのことばかりで、ほとんど何を言っているのか分からない。
でも、彼が書く文章が好きだったのでひたすら読んでいました。
まあその影響で、車を買うならタイヤにMOONEYESのキャップをはめたいな、と思ったり旧車って格好良いなあお洒落だなあ、と思ったりマニュアル車への憧れを抱いたりもした

そんなこんなでひたすら彼のブログを何度も反芻するうちに、言葉遣いが似てるね、なんて言われたんだ
学もない私が、だ。高校生の私が、だ。
意味が分からない。頭より体で覚えろとはこれなんですかね。

いや、多分、言ってきた友達が血迷っていたんだと思う。そもそも彼女はそんなに彼のブログを読んでいなかったのだし。
まあ、今似せて書こうとしても無理だろうなと思うし、似せて書く気もさらさら無いし、もう彼の文体がどうとか分からない。


簡単な言葉を綺麗に品良く使える人がいます。
3か月ほど前に、彼の言葉選びが羨ましくなって、どんな影響を受けてそのようになったのか気になったので彼が読む本を読むことにした。
彼とヘッセの車輪の下の話で盛り上がった、と友達が言っていたので、まず車輪の下を読んだ。
その後、本人に、言葉選びが綺麗で素敵だなと日々思うのでオススメの本を教えて欲しい、と伝えたところ、ヘッセのデミアンを丁度読んでいる、と教えてもらえた。
デミアンも読んだ。
彼よりも格段に、格段に暇だった私は、後に読み始めたのにいつの間にか彼を追い越していた。
彼とは何度かデミアンの話をしたが、彼はその度に「救われないよなあ」と言った。
私は既に結末を知ってしまっていて、主人公であるシンクレールが報われないわけでも、救われないわけでもないことも知っていたが、どうにもこうにも嘘をつかずにネタバレもしない方法が浮かばなかったので、曖昧な愛想笑いを顔に貼り付けながら、そうですね、としか返せなかったのを覚えている。

ヘッセはとにかく情景描写が多く、哲学的な話にすぐに持ち込むため、回りくどい言い方をしたり、ぐるぐると似たような話を繰り返す癖があるなと感じた。
また、読み手が思わず構えてしまうような厳かな空気感もあった。

物事を簡潔に、優しい空気に包みながら簡単な言葉を使う彼とは真逆なので、違和感を覚えた。

他にも本を教えてもらったので、それが影響しているのだろうか?
まだ読んでないから分からない。早く読めって話なんだが太宰にハマってしまい、それどころではない。

いやあ、太宰はいいですよ。最近会う人会う人に太宰の「家庭の幸福」はいいぞ、と力説してしまうくらい良い。
そういえば高校2年の夏休みから長期休暇に入る度に斜陽を読んでいる。習慣になりつつある。

ただ、太宰を読んでいるとはいえ、太宰が使う言葉を吸収出来ているわけでもない。


一体どうすればいいものか。