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昨日も明日も暇

日本語弱者が頑張って文字を書いた

フェンス

 

 

ご無沙汰です

のどかな昼の話をします

席が5つしかない食堂で、ご飯を出してお皿を洗うバイトをしています
来る人は大体決まっています
50食そこら出したらお店を閉めます
それだけです

近くの小学校を工事するとかなんとかで業者の人がかれこれ3ヶ月以上お昼ご飯を食べに来ています
お家でお弁当を作っていた人もお弁当を作るのをやめて食べに来ているそうです
チキン南蛮が大好きだそうで、その日の親方はとてもご機嫌でした
あと2ヶ月経つか経たないかのうちに彼らは別の現場に移動するでしょう、そしたらお別れです

土曜の昼には、平日の夜に毎日食べに来る人が来ます
その人は常に短パンです、冬でも
一時期グルテンフリーダイエットをしていたのですが何も効果がなかったらしいです
「とにかく専業主婦になりたいなら料理の腕を磨け」と言ってきます

双子の兄弟もよくきます
お兄さんはカボチャが好きです
いつも2人でアニメの話をしています
この前、弟さんがおじいちゃんと2人で来ましたが、とても仲が悪かったので笑ってしまいました

寿司屋のおっちゃんも来ます
親子で顔が似すぎていて「おっちゃん急に老けたな〜〜」と思ったら、おっちゃんのお父さんでした

歯医者の先生も来ます
豚の角煮は歯に引っかかるとかなんとかで角煮の日は来ません
お店の前を気まずそうな顔をしてコンビニの袋を片手に通り過ぎます

来るたびに笑顔を振りまいて、たくさん笑ってくれる女の人がいます
今日はおかず増やしちゃおうかな、とニコニコしてくれます
あんな太陽になりたいものです

お昼ご飯が早く売り切れても、確実に毎日食べに来るお姉さんの分は取っておきます
30分以上無人の状態で彼女が食べに来るのを待つこともあります
料理を作る人と世間話をしながらぼーっと待ちます
そして、彼女が来たらご飯を出してその隣の席で私もご飯を食べます
今日は彼女の昇進を祝いました
いつかの木曜は社員のお子さんの話を聞きました

厄日の人もいれば、楽しい日の人もいて、そんな人たちが同じ屋根の下で同じご飯を食べているのだと思うと面白いです
空も多分そんな感じ


そんな長閑なバイトを終えてタラタラ歩いて近くのコンビニでミルクティを買って飲みながら駅まで歩きます
晴れた日はコンビニの駐車場でぼーっとします
大抵そうしてると食堂のお客さんに会います

お客さんの職業や家族関係をなぜか知っている、そんな狭いようで広いのか、広いようで狭いのか分からないコミュニティの中でのんびり甘やかされて生活しています

のんびりと各駅に揺られて帰ります
窓から見える空の青といい、ゴミ処理場といい、団地の給水塔といい、ほっとするような眺めです

そういえば夏に毎日来て、隣の人に絡んでいたアル中の人は元気だろうか
いつの間にか来なくなっていた
俺の母親はスナックの女で、父親はそのヒモで沢山女とヤッて浴びるほど酒を飲んで幸せに死んだから俺もそうする、と誇り高きヒモを自称していた彼は、秋になる前に姿を消した


それにしても、今日の空の青さ、いい青だなあ青すぎず